すみのえLABO
イコロとはアイヌ語で宝物。宝物=子供。 住之江の町は暖かく、かっこいい大人がたくさんいる。 地域の大人との関わりや食や体験を提供し、 住之江区の地域性や文化を子供達に伝えたい。 その経験が大人になっていく過程で生かされていくことを願ったプロジェクトである。
近年、住之江区ではシングルマザーや低所得者が増えつつある中で、 これからの時代を担っていく子供達にできる事はないか? と考えた結果「こども食堂」の提供が始まった。 (全国で2012年頃から取り組みが始まった「こども食堂」の数は2022年には全国に約7300箇所で取り組まれている。) 最初は参加店に対し、負担にならないか?等の心配があったが、 「楽しい」「子供と触れ合うことでまた仕事も頑張れる」等、参加店のパワフルさや温かさがあった。 参加店だけに負担をかけるのではなく、そういう「想い」を地域の人達と共有し、 地域全体で子供を見守り、育てていきたい。そんな想いが伝わってきた。
参加店にはオリジナル募金箱が設置されている。 設置されている募金箱の形は同じだが、各店舗をイメージした手作りのオリジナルデザインになっている。 募金の使い道は参加店の負担軽減、こども食堂以外にも文房具の配布や散髪代、ダンスや演劇の観覧、マッサージの体験やガラスのワークショップ等自分達が経験してきた事を子供達にも経験してもらう為に必要なのものだ。 参加店で募金をすると「イコロチケット」というものに交換してもらえ、そのチケットを使って体験をするという仕組みになっている。 体験できるコンテンツを更に拡大していく為に、クラウドファンディングも開始される事が決まっている。
そういった活動を積極的に行っている大人がいる住之江区。 「こども食堂」という枠を超え、子供達の未来を考えた活動が広がり、色々な経験や体験をした子供がまた大人になり次世代へと繋げていく。 イコロプロジェクトを通して「人」「地域」が育っていく住之江区。 これからの未来を考えるとワクワクする事しかないですね。
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