「寿楽温泉」

なぜか懐かしい。古き良き風情を残しつつ、新しい交流の場として生まれ変わる銭湯。

寿楽温泉は昭和38年に開業されました。開業当時の北加賀屋は、造船の町として栄えそこで働く労働者の体を癒したのが寿楽温泉でした。
開業当時からご夫婦で営んできた寿楽温泉は、58年の時が経ち体力的に銭湯を続けていくのが困難になり、令和3年8月末に惜しまれながら閉業しました。
解体されようとしている寿楽温泉の前を通りかかった南港病院の理事長が、ご主人にお声をかけたことで寿楽温泉の復活が実現。
令和5年2月26日にリニューアルオープンとなった。

現在の寿楽温泉は軟水システムを導入しており、古くなった配管や浴槽タイル等の設備を取り換えつつも昔から使っているものもある。
例えば、1階にある番台は捨てられようとしていたものをリメイクし、カウンターバーのような作りにしていたり、
2階の休憩スペースは元店主夫婦が暮らしていたスペースを利用し、くつろげる空間を作っている。
昔ながらの手巻き壁掛け時計やロッカー、どこか懐かしい冷蔵庫など風情を感じるものがたくさん。

ボイラー/電気風呂電圧調整器/排水溝

寿楽温泉では「銭湯の裏側」を見学する事ができ、銭湯の温度を調整するボイラーへ薪をくべる体験もできる。
実際に体験してみるとボイラー内の炎は凄まじく、どこか綺麗に見えた。他では見る事のない体験ができ「楽しい」
ドラム缶の焚火に薪をくべるのとはまた違う感覚があった。(今後、出た灰で野菜を育てる活動も行っていく予定だ。)
その他には電気風呂をの電圧を調整する機械が手動で設定されていることやお風呂場からの排水の処理の方法など、
普段知らない「銭湯の裏側」を教えてもらえる事も寿楽温泉の楽しみの一つだと感じた。

地域のお店と一緒に交流会イベントやコラボを実施したり、
地域の老若男女が交流ができる純粋な銭湯としても、これからの寿楽温泉の活動が楽しみです。

営業時間は15時~23時。水曜定休。
料金は大人(中学生以上)490円、小学生200円、小人(未就学児)100円。

毎週火曜日は「手ぶらデー」フェイスタオル無料貸し出し、リンスインシャンプー・ボディソープ設置
毎週土曜日は「親子ふれあいデイ」保護者一人(有料)につき子供三人(小学生以下)まで無料
(2023年4月現在)

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