お好み焼き&喫茶 味希(みき)

創業67年!2代目店主が営む、アットホームな、お好み焼き&喫茶

2024/11/28

お好み焼きと喫茶を両方楽しむことのできるお店を見つけた。お好み焼き&喫茶 味希(みき)の“味希”という名前は、店主の名前ではなく、“味に希望がある”という意味だ。店主もこの店名を気に入っている。
店主は2代目で、今年でなんと創業67年!常連客が多く、昔ながらのアットホームな空間を味わうことができる。
喫茶店でお好み焼きを楽しめるのは珍しいと感じていたが、そもそも喫茶店ではなく、お好み焼き屋さんとして営業していたそうだ。常連客からすると、ここはお好み焼き屋という認識らしい。

喫茶店でお好み焼きを楽しめることはなかなかないので、今回は、お好み焼きと喫茶店の定番メニューのオムライスを注文することにした。
味希のメニューは全て手作りだ。手際よく材料を切り、あっという間に2品が完成していく。“お好み焼き屋さん”ならではの鉄板の上で作られていくお好み焼きは、見た目に風情があり、食欲をそそる。
オムライスも懐かしい喫茶店のオムライスだ。
常連客のホットコーヒーの注文を受けると、猫舌だという常連客の要望にも応え、氷を提供する。
筆者たちの注文を作りながらも、店主1人でそのほかのお客さんの注文を取り、提供していく。無駄のない手慣れた動きだ。

店舗の上には住まいがあり、店主はこの地で過ごして来た。住之江区で過ごしてきたので、地域に対する想いも大きい。住之江区を良くしていきたいという想いに共感してくれ、快く取材を受けてくれた。
物価は上がっているが、コロナ前からメニューの値段はあげていない。
地域の方々も高齢になり、日々の生活が大変なこともある。そんな人たちを支えるために、いずれは高齢者の方が気軽に食事に来られる“シルバー食堂”を開きたいというのが店主の願いだ。高齢者の方の負担のないように、食材くらいの値段で提供したいと考えているようだ。
店主のように、地域の方々のことを考えてくれる人がいるからこそ、住之江区がより良くなっていっているのだと思う。

店舗は駅からも近く、人通りも多いところにある。最近では北加賀屋はアートの街として、人気が出て来ているので、イベントごとがあると様々な人たちが来店する。昔はイベントに参加していたこともある。少子化になり、元々本校だった小学校も今では1クラスにまで子どもたちが減っている。子どもたちが楽しみ、参加できるように、地域でスタンプラリーのような催しがあったら、さらに盛り上がるのではないかと話してくれた。

店主と常連客は、店主が留守の間、常連客が店舗で留守番をするほどの仲だ。今でも昔ながらの関係性でアットホームな空間。そんな懐かしいお店にぜひ一度足を運んで、自慢のお好み焼きや喫茶メニューを味わって欲しい。