「Epitome coffee bake」

こだわりの米粉の焼き菓子とコーヒー

2024/7/14

米粉の専門店を作ろうと思ったきっかけは、2つあった。
1つ目は姉が妊娠後期にアトピーがひどくなり、白い物(小麦、白砂糖、牛乳)が食べられなくなったので、姉にお菓子を作って欲しいと言われたこと。
2つ目は、以前に働いていたお店の同僚の祖父が東洋医学の教授だったので、その方から知識を得たこと。
それらのことが、米粉のお店を開店するきっかけになった。
お店のロゴは、店主と姉が考え、友人が描いてくれた。店主の飼い猫がモデルになっていて、可愛らしい。

米粉のお店を開いていると、小麦粉が好きではないと思われがちだが、店主も小麦粉が好きだ。小麦粉のお菓子は美味しいけど、腸内環境にはよくない。小麦粉の代わりに米粉を使うことで、水分と一緒に排出してくれるので、腸内環境がよくなる。
小麦粉は使わないが、小麦粉を使っている時と味が変わらないように、米粉、きび砂糖、アーモンドパウダーを使うなどして、工夫している。(バターの代わりに米油を使用するときもある。)
小麦粉は美味しいが、少しでも小麦を食べることを減らせたらと思っている。
米粉は3種類を使用している。『ミズホチカラ』という品種は、米粉の為に作られている。(※店内で使用している品種はその都度異なります)

米粉は、製粉具合で価格が変わる。店内では、クッキーには荒めの米粉を使ったり、お菓子によっては米粉をブレンドするなど季節や仕入れによって変更している。
Epitome coffee bakeは、小麦粉を全く使用していない。1つでも小麦粉を使用していると、グルテンフリーの店と言えないのだ。小麦粉を全く使用していないので、小麦アレルギーの人も安心して食べることができる。
きび砂糖は、ミネラルが残った物を使用。ソイバターは豆乳から、オーツミルクはオーツ麦(植物性ミルク)から作られていて、香ばしさがある。乳アレルギーがある方も安心して食べられる。
豆乳を温めて酸を入れるとドロドロするが、オーツミルクはドロドロしない。筆者の感想だが、お菓子のむぎむぎに牛乳を入れた時の味がする。後味が、牛乳に比べてスッキリとしていて、味もクセがなく美味しく、飲みやすい。
店内では、メニューの全部を牛乳の代わりに(+100円で)オーツミルクに変更できる。オーツミルクの販売(750円)もしているので、ぜひ一度飲んでみて欲しい。
コーヒーのマシンにもこだわっている。コーヒー豆は、1番上のスペシャルコーヒーを使用している。

今回は、カフェモカ(ホット)を注文したのだが、カフェモカが入っていたのがマグカップではなくて、グラスだったことに驚いた。ホットではなく、アイスを注文してしまったのかと思ってしまったほどだ。
なぜマグカップではなく、グラスなのか店主に尋ねると、店舗で使っているグラスは“ラテグラス”と言うものだと知った。
英語の勉強と自然が好きという理由で、店主はニュージーランドに住んでいたことがあり、そこでは“ラテグラス”は主流だったようだ。
グラスのサイズも色々あり、大体は8オンスというものを使っているらしいが、Epitome coffee bakeでは、飲みやすさを考え、9オンスにしているそうだ。ミルクの温度を60℃〜65℃以下にすることで牛乳が1番甘く感じるらしい。(季節によって変更している。)
飲み物の温度、濃さ、牛乳の代わりにオーツミルクなど、個々の好みに対応してくれるのが嬉しい。
店主にとっては当たり前のことのようだが、商品の1つ1つにこだわりが感じられる。
全ておすすめでこだわって作っているが、人気なのは、レモンケーキだ。見た目も可愛い。レモンケーキと言えば、レモンの酸っぱさを想像しがちだが、レモンの酸味はキツくなく、レモンのいい香りがして、食べやすい。一度食べるとリピートしたくなる味わいだ。
バナナのパウンドケーキは、パサパサのイメージだが、パサパサせず、しっとりとした食感だ。パウンドケーキの真ん中と端を選ばせてもらえ、提供時に温めてもらえるので、さらにおいしく食べることができる。
常にお客さんのことを考えている店主ならではの心遣いが感じられる。
店主は、美容師の経験もあるので、お話上手だ。美容師時代から、お客さんとのコミュニケーションを大切にしてきた。
そんな店主の人柄の良さから、常連さんも多い。
1つ1つの商品にこだわりが詰まっていて、飲み物はカスタマイズもできるので、自分好みを探しに是非行ってみて欲しい。